2008年「このミステリーがすごい!」がおすすめするミステリー小説
面白いミステリー小説、おすすめミステリー小説、傑作おすすめミステリー本
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●2008年「このミステリーがすごい!」がおすすめするミステリー小説 このミステリー小説が面白い!ミステリー小説のランキング (ベスト10) |
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2008年のベスト10の1~5位はこちら |
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★2008年「このミステリーがすごい」第6位 山沢晴雄おすすめミステリー小説、お奨めの山沢晴雄のミステリー小説。山沢晴雄の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『離れた家』山沢晴雄(著)だ。 2008年「このミステリーがすごい」第6位。 2008年 本格ミステリベスト10 5位 「本格の鬼」山沢晴雄の傑作、初の単行本化! 凝りに凝った謎解き短篇から、メタミステリ、幻想奇譚まで、選び抜いた名品を一挙収録。 山沢 晴雄 1924(大正13)年、大阪市生まれ。 本姓・山澤。大阪府立北野第二中学(旧制)卒。 1951(昭和26)年「砧最初の事件」「仮面」(『別冊宝石』)でデビュー。 「仮面」が懸賞コンクールに佳作入選。 1953(昭和28)年、『宝石』の懸賞小説では、「銀知恵の輪」が第一席となっている。 大阪市職員として定年まで勤めるかたわら、アンソロジー等を中心に短中編を発表し続ける。 『離れた家』が初の単著となる 硬質な文体が緻密なプロットと相まって、本格ミステリーを作り上げている。 いずれも短編なので、すっと入ってくるが、ミステリーはミステリーである。 こういう埋もれた人材(と僕らの世代は思ってしまう)を発掘して、世の中に紹介するのも、出版社の努めだよね。 |
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★2008年「このミステリーがすごい」第7位 近藤史恵おすすめミステリー小説、お奨めの近藤史恵のミステリー小説。近藤史恵の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『サクリファイス』近藤史恵(著)だ。 2008年「このミステリーがすごい」第7位。 「サクリファイス」・・・生贄(いけにえ)、犠牲者 ただ、あの人を勝たせるために走る。 それが、僕のすべてだ。 勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。 初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。 それは、単なる事故のはずだった――。 二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。 「ミステリー」だとか「サスペンス」を期待して読むのは間違いだろう。 これはいわゆる殺人や犯人探しの物語ではないから。 しかし、そんなことは面白さとは関係ない。 これは「サイクルロードレース」という、日本人にはまだ馴染みの薄いスポーツに人生をかけていこうとする若者の物語。 ロードレースならではのルール、組織、葛藤、問題をこれほど見事に盛り込んだ「小説」が日本でやっと生まれた、記念すべき作品ではなかろうか。 主人公は自転車ロードレースのプロチームに所属する「アシスト」。 アシストとは、リーダーたる一人の選手の為に走る、支える存在。 でも、彼らがいるからこそ、リーダーは勝利への責任を負っているのだ。 「サクリファイス(犠牲)」とは、はたして何なのか、そして誰なのか。 最後まで気をゆるませない展開と、可能性に満ちたラストシーンに、読後は知らずに涙していた。 万人受けする小説だと思う。 スポーツと絡めたミステリーというのが、また新感覚でとてもいい。 取り上げられているスポーツは、あまりメジャーではないロードレース。 知れば知るほど、その特殊な「犠牲」のもとに成立する勝利のありかたに、心理的なかけひきに、奥深さを感じる。 あまり知られていないスポーツだからこそ、そのルールのひとつひつや、 レースの運び方に新鮮な驚きがあり、 物語にとって実にいいエッセンスになっている。 読んで気が滅入るタイプの小説ではなく、むしろ読後感は良いので、たくさんの人に薦めることができます。 ジャンルを超えた名作文学に出会えて感謝! |
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★2008年「このミステリーがすごい」第8位 宮部みゆきおすすめミステリー小説、お奨めの宮部みゆきのミステリー小説。宮部みゆきの名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『楽園(上・下』宮部みゆき(著)だ。 2008年「このミステリーがすごい」第8位。 未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。 取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。 そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。 12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。 かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。 ライター・滋子の許に舞い込んだ奇妙な依頼。 その真偽を探るべく16年前の殺人事件を追う滋子の眼前に、驚愕の真実が露になる! 「模倣犯」から9年後。 「あの事件」の呪縛から逃れようとしている、フリーライター前畑滋子を描くスピンオフ作品。 いつもタイトルが秀逸な宮部作品だが、「模倣犯」と同じく「楽園」というタイトルの奥深い意味は最後にわかる。 ここで書くとネタばれになるが、その部分の宮部氏の文章は、読んでいて鳥肌がたつほどの迫力だ。 こうした宮部節は作品の随所にいつもある。 人間に対する鋭い洞察力、対象をその瞬間だけ遠くに突き放した結果得る残酷なほどの人間の持つ現実の姿。 編集者は本の帯に書くキャッチコピーに困らないだろうなといつも思う。 宮部氏の作品の例にもれず、冒頭の数行を読んだだけで虜になってしまった。 とうとう深夜までかかって上下巻読了。 ストーリー展開と人物描写のうまさもさることながら、陰惨な事件の中でも作者の暖かな目線が読んでいてホッとする。 先日お話した、ひとり息子を亡くした53歳の女性が、愚直すぎるほどの人生の中で掴み取ったものを最後に昇華させる展開は本当に見事。 人間の持つ、はかりしれない可能性、強さやかしこさは、学歴ではなく、どう人生を生きてきたかで決まるのだと痛感する。 そして、最後に本当に爽やかなエピソードが残されている。 これはこの作品に、奥行きを与えていると思う。 「模倣犯」を呼んだ人も、読んでいない人も、「楽園」は楽しめると思う。 しかしこの本を読んだら「模倣犯」を読まずにはいられなくなることは確か。 お奨めです。 |
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★2008年「このミステリーがすごい」第9位 こんなミステリを待っていた! 不可能犯罪(ロックトルーム)×非情活劇(タランティーノ)×謀略(エスピオナージュ) 殺し屋が繰り広げる殺し合いの修羅場で殺人事件。 殺し屋の探偵が、殺し屋殺しの謎を巡り、殺し屋の容疑者を追及! 任侠推理か、マカロニ本格、それともパズル・ノワール?! プロの暗殺組織〈影ジェンシー〉で実務を手掛ける〈影ジェント〉の一人、〈カエル〉が不可能状況で殺された。 明らかに同業者の手口。 同僚の瀬見塚は、〈カエル〉の遺族の依頼で真相を追う。 だが、〈カエル〉の後釜を狙う〈影ジェント〉たちが瀬見塚に刃を向け、彼らの怪奇を尽くした決闘の応酬は〈東京戦争〉と呼ばれるほどに発展していく。 殺し屋による殺し屋殺しと推理の行方は? 背徳のSin本格誕生! 殺し屋がころしあっている最中に「殺人事件」が発生するという、まさに「ぶっとび」なストーリーなのだが、そんな「細かい」ことを気にしなくていいよ、というぐらい話はテンポよく進んでいく。 以前、僕は「殺しを請け負う警察官」という設定の「殺す警官」を読んだことがああり、とても面白かった。(この世の中、なんでもありだ。) 『殺す警官』(4102017119) ↓ ●(アマゾン) 殺す警官 (新潮文庫) ●(楽天)『殺す警官』 ↓ ●【中古】afb【古本】殺す警官/サイモン カーニック 話は『夕陽はかえる』にかえるが、設定が少し変わっていても、それを違和感と感じさせないのは、作家の腕前だろう。 とりあえず、面白いミステリーを読みたい時には、こんな設定のミステリーである『夕陽はかえる』をご一読することをおすすめします。 殺し屋が探偵になると、そうか、こんな調べてかたをするんだね、と妙に感心したりする。 異常と言えば異常だと言えるだけに、それだけファンタジーなエンターテイメントとして、ご堪能ください。 Ryuichi Kasumi 1959年生まれ。 東宝勤務を経て、94年に横溝正史賞佳作入選の『おなじ墓のムジナ』でデビュー。 『スティームタイガーの死走』(2001)は『このミステリーがすごい!』4位に、『デッド・ロブスター』(2002)は12位にランクイン。 動物の見立てと、クイーンばりのロジックが融合した、スラップスティック味の濃い本格ミステリという、他に類を見ない作風で、独自の地位を築いている。 著者ホームページ 「霞流一探偵小説事務所」 http://www.kurenaimon.com/ |
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★2008年「このミステリーがすごい」第10位 米澤穂信おすすめミステリー小説、お奨めの米澤穂信のミステリー小説。米澤穂信の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『インシテミル』米澤穂信(著) だ。 2008年「このミステリーがすごい」第10位。 「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。 とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。 それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。 いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。 時給1120百円=11万2千円という、求人広告。 怪しいがお金が欲しい等、それぞれ思惑をもった12人が集まった。 仕事の内容は、12人の「暗鬼館」での7日間を、一日中観察されるという仕事。 館の中には、鍵のかからない12の客室・娯楽室等の他に、監獄・霊安室といった部屋があり、12の客室には、それぞれ1つずつ、殺傷能力を備えた凶器が置かれている。 館の観察者は、何をさせたいのか? そう、皆が思っているところに、館の主からの放送がはいる。 まさに、クローズドサークルの本格推理小説です。 僕が読んだここ数年間で発売されたクローズドサークルものの中では、最高の作品だと思います。 綾辻行人の館シリーズが好きな方には、 間違いなくおすすめの作品。 本当におすすめできますので是非皆さんも、読んでみてください。 (本作のタイトル『インシテミル』も、読み終わってみると、意味深だ。英語にしてみると分かるかも・・・・・・。) |
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★2008年「このミステリーがすごい」第10位 高城 高おすすめミステリー小説、お奨めの高城 高のミステリー小説。高城 高の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『X橋付近』高城 高(著)だ。 2008年「このミステリーがすごい」第10位(同率)。 出版元「荒蝦夷」 ↓ http://homepage2.nifty.com/araemishi/ (参考)高城高エッセイ集 X橋付近から 高城高 <収録エッセイ> *大切な作品 *わが野心 *サハリンの旅 *<一期有限>ということ *ハードボイルド「復活」はあるのか *探偵小説の時代 *仙台から函館へ *歴史を探る東北への旅 *ソロー『ウォールデン―森の生活』翻訳書の間違いない読み方 『高城高エッセイ集 X橋付近から』 定価:本体500円(税別) ハードボイルドの草分け的存在。 乾いた文章で大藪春彦、河野典生と並んで日本のハードボイルド界創生期を支えた作家である。 今や伝説の作家という感じである。 そんな作家の出版を支えた「荒蝦夷」に拍手だ。 僕の大好きな「原 りょう」の文体が似ているのも好感が持てる理由のひとつだ。 高城高がいなかったら、日本にハードボイルドが根付くのが10年は遅かったことだろう。 とにかく、ハードボイルドが好きな人にはおすすめだ。 『ハードボイルドの教科書』と言っても過言ではない。 アマゾンや楽天では本書を買えないが、その代わり「高城高全集〈1〉墓標なき墓場 (創元推理文庫) [文庫]」等がある。 もし、どうしても『高城高エッセイ集 X橋付近から』 を読みたい場合は、出版社に直接頼むといい。 出版元「荒蝦夷」 ↓ http://homepage2.nifty.com/araemishi/ ●高城 高 大学在学中、雑誌『宝石』の懸賞に「X橋付近」を投じ一位入選、江戸川乱歩の絶賛を受けデビューする。 以来、「賭ける」「淋しい草原に」「ラ・クカラチャ」などの傑作を発表し、日本ハードボイルドの礎を築いた伝説の作家の作品を集成する『高城高全集』。 第一巻は、北海道で勃発した天陵丸沈没事件の謎を、不二新報の支局長・江上武也が追う、著者唯一にして幻の長編。初文庫化。 1935年北海道函館市生まれ 。 東北大学文学部在学中の1955年、日本ハードボイルドの嚆矢とされる『宝石』懸賞入選作「X橋付近」でデビュー。 大学卒業後は北海道新聞社に勤めながら執筆を続けたが、やがて沈黙。2006年『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』で復活を遂げた。 わが国のハードボイルド・ミステリの先駆者が昭和37年に刊行したまま長らく埋もれていた幻の長編小説。 これが初の復刊にして文庫化です。 意義のある出版だとおもいます。 北海道で起きた海難事故の背後に隠された謎を地元の新聞記者が三年越しの執念で追っていくというストーリー。 文章が格別に巧いというほどでもないけれど、釧路や根室といった港町の昭和30年代のレトロな光景と寒々とした自然描写が印象的でした。 地方支局に勤務する新聞記者の日常生活も活写されていました。 |
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