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2008年「このミステリーがすごい!」がおすすめするミステリー小説


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  ●2008年「このミステリーがすごい!」がおすすめするミステリー小説
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★2008年「このミステリーがすごい」第1位。

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2008年「このミステリーがすごい」第1位。

「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第3位


佐々木 譲

1950(昭和25)年、北海道生れ。
札幌月寒高校卒。
本田技研勤務を経てフリーに。

’79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。

’90(平成2)年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。

2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞



昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。

人情味溢れる駐在だった。

だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。

その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。

だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。

大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。

三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。



戦後間もない東京であっさり警察官に採用された初代安城清二。

彼はふたつの未解決事件、つまり昭和23年、上野公園の不忍池で殺された若い男娼の事件と、28年の谷中のまだ少年の国鉄職員殺人事件に何か共通するものを感じ、独自に調査をしていた。

しかし、32年、自らが勤務する駐在所に隣接する天王寺の五重塔が炎上した夜、持ち場を離れて跨線橋から転落し、轢死した。

清二が謎の死をとげるまでの第一部から、その息子である民雄もまた警察官となるものの、公安部から北大の過激派グループへの潜入を命じられ、赤軍派による大菩薩峠事件にかかわった後、精神を病んで、父と同じ駐在所勤務となり、父の死の真相に肉薄しながら殉職する第二部、そして民雄の息子の和也もまた、安城家で三代目の警察官となる第三部へと続く。

それぞれの部では、一家三代それぞれの読み応え充分の独立した数々の事件・エピソードも語られるが、縦軸となるのは清二の死の謎と、彼が追いかけたふたつの未解決事件なのである。

三代60年の歳月をかけて、和也が辿りついた祖父と父の死に隠されていた衝撃的な事情とは・・・。


本書は、初代の死をめぐる事件が作品を貫いているが、清二、民雄、和也が命じられた任務の遂行は、世相をたどった戦後史であり、時代ごとに変化を遂げていった警察史であり、世間を騒然とさせた重大事件をあつかう犯罪史であり、かつ安城一家三代の家族史である。

本書で私は、単にスケールの大きな大河小説にとどまらない「警官の血」を受け継ぐということの矜持と、リアルに描写されたその時代時代を生きた彼らの警察官人生に思いを馳せた。



終戦後から現代まで3代にわたる警官の人生を世相を交えいろいろなエピソードを交えながら綴った一大叙事詩。

しっかりした、揺るぎのない文体が快感であり、最後の最後まで一気に読ませてくれる。

数々の謎も最後でないと解けないと言う見事な展開。

さすが数々の賞に輝いた作品である。

 
数々の苦難にあいながらも、主人公3代が自分の人生に、仕事に真摯に立ち向かう姿には本当に感動する。

勇気づけられる。

普段文句ばかり言っている自分が恥ずかしくなってしまう。
 
下巻最後エピローグでの和也を描いたところは涙が出るほど感動的である。



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★2008年「このミステリーがすごい」第2位。


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2008年「このミステリーがすごい」第2位。

日本推理作家協会賞受賞を受賞



千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。

戦後史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たちを比類ない筆致で鮮やかに描き上げた雄編。

推理とかミステリーとかそういった先入観は不要。

勝手に登場人物や人間関係、時代背景が飛び込んでくる。

それにそういったこと関係なく面白く読める。

読んでいて圧倒されるというのはこういうことだと思った。

 
物語は現代に生きる赤朽葉瞳子による語りを中心に時系列順に進行。

ただその時系列というのが瞳子の祖母、万葉の幼き頃からだというから壮大。

祖母、母、そして娘と時代は変わる。

戦後やバブル景気といったそれぞれの時代背景の細やかな描写が輪郭を持ち浮き上がる。

様々な人が抱く、もしくは抱いてきた気持ちや思いを作者は言葉に直しきってしまったともいえる。

時代の変化、人々の心の移り変わり。

それらを丁寧に描いたからこそ最後のあの静かな問とその答えがすんなりと読者の心に落ちてきたのだろう。


未来が視えるという万葉の不思議な力。

その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を窮地から救ったこともある。

しかし、自分にとって大切な人たちの未来を視てしまうこともある。

未来を知ってしまっても変えることはできない。


ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、胸を打つ。

また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。

生きるということは、こんなにも激しいことなのか。

ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくるものがあった。

赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。

これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?


自分自身の人生についても、考えさせられるものがあった。
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★2008年「このミステリーがすごい」第3位

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2008年「このミステリーがすごい」第3位。


有栖川 有栖

1959年大阪市生まれ。
同志社大学法学部卒業。
1989年『月光ゲーム』でデビュー。
2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞受賞。
本格ミステリ作家クラブ初代会長


舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。

大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。

室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。

様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。

“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。

外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。

江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。


「月光ゲーム」、「孤島パズル」、そして「双頭の悪魔」に続く江上シリーズ長編である。学生アリス・シリーズの長編第4作。
 
前作『双頭の悪魔』から15年7ヶ月ぶり。

本当に久しぶりで、気合いも入っているらしく二段組で500頁超という厚さ。

しかし、ストーリーはよく練り込まれ、緊迫感もあり、一晩で読み切ってしまった。


今回は新興宗教・洞窟・宇宙人もの。

二階堂黎人の某作品を思い出してしまったが、やはり、現代の本格ミステリにとって新興宗教は便利なテーマなのだろう。

アリスをはじめとするお馴染みのメンバーがそれぞれに活躍の場を与えられており、昔からのファンには嬉しい一冊だと思う。 

 
前三作と同様、アリスたちは閉鎖的な空間に閉じ込められる。

これまでは火山、孤島、橋の流失が原因であったが、今回はひねりがきいている。

この謎については思いもよらなかった。
 
ファンであれば必読。


過去同じ村で起こった事件と現在の事件が並行して描かれていく。

ネタバレになるので詳しく書けないが、それらが解決 されたときに事件の構図が明らかになり、同時に犯人限定につながっていくプロットは本当にスリリングで見事としか言いようがない。


新本格を引っ張ってきた著者の底力を感じる大傑作。

長い小説ですが、表現のひとつひとつがパズルのようでした。

大好きな作家です。

後書きによると、江上シリーズは後1本長編を発表する予定との事。

楽しみだが、また15年待つのは勘弁して欲しい、いや、ホントに。
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★2008年「このミステリーがすごい」第4位

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2008年「このミステリーがすごい」第4位。


1955(昭和30)年北海道生れ。
上智大学在学中の’78年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。
レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。
2006(平成18)年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、’08年、『果断―隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞する



長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。

容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。

異例ながら、彼は自ら指揮を執った。

そして、この事案は解決したはずだったが―。

警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。

山本周五郎賞・日本推理作家協会賞に輝く、本格警察小説。



ストーリーも、人物描写も、結末も一級品です。

中でも本作の主人公、竜崎伸也 のキャラは個人的に好きですねぇ。

前作では竜崎の真意が分からず探りながら読んでいたのですが、本作では出世を諦めて開き直っているせいか、彼の言葉通りの発言を心置きなく堪能する事ができました。

 
警察官僚を描く際、常に責任回避を第一に考え、上の顔色ばかり気にするステレオタイプが多く見受けられます。

しかし竜崎は優秀です。自分が正しいと思う事にまったく妥協しません。

しかし自分が間違っていた事に気がつくと柔軟に修正も行います。

自分に厳しい分、他人にも厳しいので何かと角の立つ発言が多いのですが、これがいちいち正論で自らも日々実践しているので、言われた方は反論できません。

 
竜崎のような人間が警察官僚であれば、喜んで税金を払う気になります。

しかし実際は居たとしても、権力闘争に負けて地方に飛ばされたり、出る杭として疎んじ られ孤立してしまうのでしょうね。

作者の今野敏氏は、最近前作の『隠蔽捜査』で知ったのですが、ベテランでもう120冊以上の著作があり、各ジャンルでコアなファンがいるようです。

その割にはメディアのウケというか露出が少ないように思います。

いろんな理由があるのでしょうが、もっと注目されていい作家だと思います。


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★2008年「このミステリーがすごい」第5位
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2008年「このミステリーがすごい」第5位。


奥多摩の山村、媛首村。

淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。

戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。

驚愕のどんでん返し。

本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る。

「刀城言耶」シリーズ傑作長編。



ミステリではお馴染みの〈顔の無い屍体>トリックの巧緻なアレンジが秀逸な本作。


跡取りとなる男子を祟りから護るため、その姉妹を身代わりにするという、男尊女卑的な因習に支配された旧家を背景に、次々と首なし殺人事件が起こります。

跡取りの周囲には、不審な死を遂げた二卵性双生児の妹や、その事件の後に行方不明となった娘の使用人、そして、跡取りと交流のあった男装の推理作家など、思わせぶりな属性を持つ人々が配されており、作者は、それらの登場人物を操作し、幾重にもトリックを掛け合わすことで、過去に多くの作例がある〈顔の無い屍体〉テーマに画期的なアプローチを行うだけでなく、真相を導き出す、スマートな手筋の構築まで実現しています。


数多くの不可解な事項(本の分量も残すところあと少しなのに、まだ37項目も!!)、それが「たった一つのある事実」に気付くことによって鮮やかに解きほぐされていきます。

さらにその後にも推理は思いがけない方向へと駆け抜けていき、最後には感動すら覚えるほどの着地の仕方。

メインの事件である婚舎の集いに端を発する首無連続殺人事件。

その10年前に起こった十三夜参りの「首無」騒動と不審な死。

それらが事件の当事者である少年の視点と、村の駐在からの二つの視点で描かれ、とても見やすい構成になっています。


結末も凝っています。

精緻な計算の下で書かれた作品で、濃厚な伝奇ホラー風味と本格味が見事に融合した一級品。


横溝正史を彷彿させる名作です。

2008年の6~10位はこちら
 



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