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このミステリーがすごい大賞受賞作品一覧





第7回(2009年) ▼楽天
臨床真理




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臨床真理
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「臨床真理」著者:柚月裕子

「書きたいものを持ち、それを伝えたいという、内なるパトスを感じさせる。醜悪なテーマを正統派のサスペンスに仕立て上げた手腕を、高く評価したい」
茶木則雄(書評家)


「文章、会話、冒頭のつかみや中盤の展開など、新人とは思えぬ素晴らしい筆力だ。とりわけ人物に危機の迫るサスペンス・シーンが秀逸」
吉野仁(書評家)


臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当することになる。
司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。
それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司はある告白をする。

少女の死は他殺だと言うのだ。
その根拠は、彼が持っている特殊な能力によるらしい。美帆はその主張を信じることが出来なかったが、司の治療のためにも、調査をしてみようと決意する。
美帆は、かつての同級生で現在は警察官である栗原久志の協力をえて、福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。
しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。


高い情報量にも関わらずスピディーに読ませる力量に脱帽。読んでいて明確な情景をイメージ出来る為、物語に引き込まれてしまい読み出すと一気に読まされてしまう。
次作に期待させられる。また、映像化に適した作品でもある。
主人公が菅野美穂・救急士が中井貴一といったところが適役か?

内容に関しては・・・読んでのお楽しみ。間違いなく買いです。
第7回(2009年) ▼楽天
屋上ミサイル




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屋上ミサイル
「屋上ミサイル」山下貴光 (著)

「読みはじめてすぐ、今回の大賞はこれだ!と確信した。キャラと会話は抜群。文章のセンスもいい。自信をもって推薦します。私も屋上部に入りたい」
大森 望(翻訳家・評論家)


「前半の伏線が綺麗にはまってくる後半に随所で感心。口当たりのいい青春活劇に仕上がっている」
香山二三郎(コラムニスト)


大統領がテロ組織に拉致監禁されるという大事件がアメリカで発生していたものの――
日本の高校生たちにとって、それは遠い国の出来事だった。
それよりも、もっと重要なことがある。
例えば、校舎の屋上でスケッチをすることだとか。

美術の課題のため、屋上にのぼった高校二年生の辻尾アカネ。
そこで、リーゼント頭の不良・国重嘉人や、願掛けのため言葉を封印した沢木淳之介、自殺願望を持つ平原啓太と知り合う。
屋上への愛情が共通しているということから、国重の強引な提案で“屋上部”を結成することになった四人。
屋上の平和を守るため、通行人を襲う罰神様騒動、陸上部のマドンナ・ストーカー事件、殺し屋との遭遇などに巻き込まれることになる。
それらはすべて、ひとつの事件に繋がっていた!

泣きあり笑いありの非常に気持ちのいい青春ミステリでした!

何より、会話回しのテンポやセンス(適度な温度感がいいです)、 主人公格4人のキャラ設定や個性、 ダイミナミックな展開、キレイなオチ、 張りまくった伏線の見事なまでの回収など みどころは大いにあります!

あまり肩ひじ張らずにサラッと読める一冊なので、 普段本格ミステリばかりの方などいかがでしょうか??
第6回(2008年) ▼楽天
禁断のパンダ




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禁断のパンダ
『禁断のパンダ』拓未 司 (著)

柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。
彼は、妻の友人と木下貴史との結婚披露宴に出席し、貴史の祖父である中島という老人と知り合いになる。
その中島は人間離れした味覚を持つ有名な料理評論家であった。
披露宴での会話を通じて、幸太は中島に料理人としてのセンスを認められ、その結果、中島が幸太のビストロを訪問することになる。

一方、幸太が中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで一人の男性の刺殺体が発見された。
捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の青山は、木下貴史の父・義明が営む会社に被害者が勤務していたことをつかむ。
さらには義明も失踪していることを知り…。

『このミステリーがすごい!』大賞第6回2008年大賞受賞作。


はっきり言って、素直に面白いです!!
ただしそれは、ミステリー小説としてではなく、美食を題材にした普通小説としての面白さです。

一応、全編を通してミステリー的な匂いは漂っていますが、それは物語を進行させるための少量のスパイスとしてしか機能していません。
そのため、この小説のミステリーとしての評価には難しいものがあります。
骨太のミステリーを楽しみたい、という人にはオススメできませんが、私としては充分に面白かったです。

面白ければジャンルなんてどーだっていいじゃん!!と思える世界観を持った作品です。
第5回(2007年) ▼楽天
ブレイクスルー・トライアル




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ブレイクスルー・トライアル
『ブレイクスルー・トライアル』伊園 旬 (著)

懸賞金1億円の一大イベント<ブレイクスルー・トライアル>に参加することを決めた、門脇と丹羽。
それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間24時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。

彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。

ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。
侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。
さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。


過不足のない伏線、端役に至るまで魅力的で強烈なキャラクタ造形。
それぞれのキャラクタが都合不都合に関わらず絡み合ってくる展開はワクワクして読めました。
綺麗にまとまっていて、読後感も非常に爽やか。
海外小説を思わせるような軽妙さは、時々軽すぎて実感を伴わないときもありますが、エンターテイメントとしては十分な説得力を持っていたのではないかと思います。

会話や地の文に、ニヤっとするような爽快な表現がふんだんに盛り込まれていて、大人のためのジュブナイル的冒険小説現代版と称していいのではないでしょうか。
第4回(2006年) ▼楽天
チーム・バチスタの栄光(上)




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チーム・バチスタの栄光(上)
『チーム・バチスタの栄光』海堂 尊 (著)

第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、一気に28万部突破のベストセラー入りを果たした大人気メディカル・エンターテインメントが、ついに文庫化です。
東城大学医学部付属病院の有能な心臓手術チームに起こった、連続術中死の謎を追う医療ミステリー。

万年講師の窓際医師・田口公平と、厚生労働省からやってきた変人役人・白鳥敬輔の掛け合いが圧倒的に面白いと大評判になりました。
脇を固めるキャラクターも個性派ばかり。
コミカルなやりとりと、リアルな医療現場の描写は、現役医師である著者にしか描くことができません。

新作を次々に発表し、人気作家としての地位を確立しつつある著者・海堂尊の原点が、このデビュー作に詰まっています。


ある医大でバチスタ手術(ある種の心臓切除手術の別称)の術死例が連続する。
執刀医は日本の誇るエース外科医。不慮の事故か、何者かの故意によるものか。

立ち込める謎に立ち向かうのはゴキブリを想起させる(と作品で書かれている)厚生労働省のエキセントリックな官僚(白鳥)と、うだつの上がらない精神科のしょぼい中年医師(田口)。
このコンビのやり取りは、ほとんど漫画である。

パートナーが医師であるところはホームズと同じだが、名探偵の方は随分と違う。
ワトソンが質問し、ホームズが答える、というのではなくて、白鳥がぼけて田口が突っ込む、という仕立てになっている。

あまり考えすぎずに読むのが正解!
第3回(2005年) ▼楽天
果てしなき渇き




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果てしなき渇き
『果てしなき渇き』深町 秋生 (著)

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。
その行方を追う、元刑事で父親の藤島。
一方、三年前。
級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするようになったが・・・・・・。

現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。
そして用意された驚愕の結末とは。

全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、暗き情念の問題作。

ドラッグを部屋に残したまま行方不明になった娘。
その父であり元刑事の藤島は必死に、そして狂乱の世界にはまりつつ娘を求め探す。
娘と深く悲しい関わりがあった同級生の過去の話と現在の父親という二人の目線から、徐々に娘の姿が浮かび上がってくる…
娘は何を考えて何をしていたのか。

ただし、暴力シーンのため、R指定なのだが・・・・・・。
第3回(2005年) ▼楽天
サウスポー・キラー




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サウスポー・キラー
『サウスポー・キラー』水原 秀策 (著)

人気球団オリオールズの投手・沢村。
ある日、沢村の「暴力団との癒着」と「八百長試合」を指摘した告発文書が球団とマスコミに送りつけられ、身に覚えがないにもかかわらず、沢村は自宅謹慎処分を受けてしまう。
自身の潔白を証明するため、告発文書の調査を開始する沢村。
やがて彼がたどり着いたのは周到に計画された恐ろしい陰謀だった!

第3回『このミス』大賞を受賞した正統派ハードボイルド。

久しぶりに面白く読むことができた推理小説でし
推理小説なので中身に入って話ができないのが残念ですが、登場人物は、主人公も相手役の女性も魅力的でした。

自分のことや人の気持ちをきめ細かく理解できる知的レベルの高い人物像に仕上がっていて、共感がもてます。

気持ちがほっこりしました。
犯人も魅力的です。

登場人物、それぞれに生きていることがわかって、著者の暖かい気持ちを感じ取ることができました。
第2回(2004年) ▼楽天
パーフェクト・プラン




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パーフェクト・プラン
『パーフェクト・プラン』柳原 慧 (著)

身代金ゼロ! せしめる金は5億円!
”誰も傷つけない“
ノンストップ・誘拐ミステリー。

第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!

代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある”犯罪“を企てる。
そして始まる「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇! 
幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形……
現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ。

予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー、ここに登場!

読み手をひきつけるモチーフを次々と繰り出し、誘拐とハッキングを ミックスしたミステリーに落とし込む構成力にワクワクさせられます。

元新宿の女王で現在は代理母で生計を立てている小田桐良江は 以前産んだ三輪俊成が、実の母親から虐待を受けているのを知り 連れ出します。

時事ネタが多く、今から読み返せば「ES細胞」のウソもばれ、株を巡る状況も変化しているでしょうが、十分面白い要素満載です。
第1回(2003年) ▼楽天
四日間の奇蹟




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四日間の奇蹟
『四日間の奇蹟』浅倉 卓弥 (著)

「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。
脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

過去これほど何度も泣いた本は無い。

これはやばいだろ、ってくらいに泣きました。
電車で読んでいても、細切れで読んでいても、すぐに感情移入してしまう。
物語の最後には声をあげて泣き続けてしまった。(思い出した今は鼻の頭が赤い。。。。。)

読み進めて真理子のやさしさ痛いほど感じたからこそ、搾り出すように苦しさを語る彼女から目を離せなかった。
救ってあげたかった。真理子を抱きしめてあげたかった。

神様がくれた四日間はとても長く読み終わった今となってはとても短かった。

この作品を読んで、自分も救われた部分があったかもなぁ…って思ってたりして。



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