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2007年「このミステリーがすごい!」がおすすめするミステリー小説


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★2007年「このミステリーがすごい」第1位

■『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明(著)

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おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明(著)だ。



●このミステリーがすごい(2007年)
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第1位『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明(著)

●日本推理作家協会賞を受賞



タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。

学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。

限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。



●平山 夢明

1961年、神奈川県生まれ。
’96年、『SINKER―沈むもの』で小説家としてデビュー。
2006年には、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞を受賞。
同作を表題作とした短編集が「このミステリーがすごい!」2007年版で第1位に輝くなど、高い評価を得た。
数多くの連載を抱えながら、映画を始め、他メディアへも活躍の場を拡げている。



「メルカトル図法」って、覚えていますか?

小学校で習った「地図の形態の一種」ですね。


特異な題名以上に、読者に新鮮な驚きを与える衝撃的な短編集。

9つの短編を収めているのだが、一作毎に趣向が凝らされ、様々な形で恐怖と戦慄を与えてくれる。

ただし、読者を選ぶことは間違いない。


無垢な少年少女が、過酷な現実に直面する事によって自らも"優しさ"を喪失し、人間としての一線を越えてしまう話。

一見、単なるスプラッター・ホラーに見せかけた巧緻な構成を持つ作品。近未来の統制社会を舞台にしたSF風の作品ながら、捻りを凝らして人間の持つ"優しさと酷薄さ"を対比させた作品。

「羊たちの沈黙」のパロディの様な体裁ながら、これも捻りを凝らした作品。

更に、「地獄の黙示録」のパロディめいた内容を、初期の筒井のドタバタSF風に描いてみせた作品。

「地図」を物語の語り手にして、その持ち主の所業を徐々に明かして行く作品等々。

多様な作風とストーリー・テリングの巧みさに驚かされる。


全体として、ある一線を越えてしまった人々の狂気・喪失感を巧みに描いている感じがする。

越えるキッカケは、家庭環境、食欲、肉体的暴力、強迫観念、金銭欲、フトした原因で犯した最初の殺人等。


作品毎に文体を完全に変えているのも特徴的。

ワザとたどたどしく書いてあるもの、緊迫感に溢れた筆致のもの、静謐感が漂うもの、サンバのリズムが似合うもの。

そして、本作の特徴とも言える極度に醜悪な描写。

これは本当にリアルに描いてあり、読む方によっては生理的嫌悪感を覚えるかも知れないと心配される程。

これまで作者の作品を読んでいなかった事が悔やまれる、そんな秀逸な短編集。


チャレンジしてみますか?



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